睡眠障害とは

睡眠障害というと不眠症を考えがちですが、不眠症以外にも様々な病気があり、多くの人々が睡眠の問題を抱えています。
夜の睡眠が障害されると、眠気や怠さ、集中力低下など日中にも症状が出現します。
睡眠の問題や日中の眠気の問題が1ヶ月以上続くときは、何らかの睡眠障害にかかっている可能性が考えられます。
治療法は原因によって異なり、適切な治療を受けるためにも自分の睡眠状態や睡眠の問題を把握しておくことが重要です。

<睡眠障害の何が問題なのか?>

睡眠障害によって日中の眠気や怠さ、集中力低下などが引き起こされると、日々の生活に支障をきたし、極端な場合には事故に繋がることもあります。
また、睡眠不足や睡眠障害が長期間持続すると生活習慣病や、うつ病などになりやすくなることがあります。
こうしたことから、睡眠障害に適切に対処することが重要と考えられています。

サイン・症状

<自覚できる症状>

・不眠(寝つきの悪さ、途中で起きてしまい再入眠できない、朝早く起きてしまう、熟睡できない)
・過眠(日中眠くてしかたない、居眠りをして注意をされる)
・就寝時の異常感覚(脚がむずむずしたり火照ったり、脚をじっとさせていられないためによく眠れない、夕方以降に悪化)
・睡眠、覚醒リズムの問題(適切な時刻に入眠できず、希望する時刻に起床することができない)

<人から指摘される症状>

・いびき、無呼吸(いびき、眠っているときに息が止まる、突然息が詰まったようにいびきが途切れる)
・睡眠中の異常行動(寝ぼけ行動、寝言、睡眠中の大声・叫び声)
・睡眠中の異常運動(寝入りばなや夜間に、脚がピクピクと動いている)

睡眠衛生について

症状の把握とともに、睡眠衛生についてもチェックしましょう。
よくない睡眠環境や誤った睡眠習慣が、睡眠を妨げているかもしれません。

・寝室環境(騒音、日当たり、寝るときの明るさ、テレビやラジオ)
・睡眠習慣(床に入る時刻、床から出る時刻、実際に眠りに入る時刻、実際に起きる時刻、寝るときに習慣的にすること、昼寝)
・嗜好品(飲酒、喫煙、コーヒー等のカフェイン類)

治療について

<不眠症以外の疾患に対する治療法>

睡眠時無呼吸症候群

経鼻的持続陽圧呼吸療法(鼻CPAP療法)や口腔内装置などが使われます。
肥満がある場合は、ダイエットが必要です。

むずむず脚症候群・周期性四肢運動障害

抗てんかん薬や抗パーキンソン病薬などが使われます。専門医の診察が必要です。

過眠症

夜間十分な睡眠をとり、規則的な生活を心がけるようにしましょう。
眠気に対して中枢神経刺激薬が使用される場合がありますが、専門医による診察と検査が必要です。

睡眠時随伴症

ストレスなどが関与している場合があるので、ストレスの軽減につとめましょう。
薬物療法として、睡眠薬、抗てんかん薬、抗うつ薬、抗パーキンソン病薬等が使われます。

概日リズム睡眠障害

朝たっぷり光を浴びるようにしましょう。
休日でも同じ時刻に起床して、光を浴びるのがコツです。

<睡眠薬の治療>

寝つきが悪い、途中で起きてしまう、早くに目が覚めてしまう、などの不眠症状に応じて、睡眠薬が使用されます。
また、抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬なども使用されることがあります。
睡眠薬は絶対にお酒と一緒に飲んではいけません。

<睡眠習慣の見直し>

睡眠時間にこだわらない

年をとると必要な睡眠時間は短くなります。
あまり長時間眠ることを目標とせず、年齢に合った睡眠時間を設定しましょう。

眠くなってから床につく、就床時刻にこだわりすぎない

眠ろうと意気込むと、かえって頭が冴えてきます。
寝つけないままに床の中にいると、眠れないことへの不安や焦りが生じ、ますます眠れなくなってしまいます。

同じ時刻に毎日起床

何時間眠れたかにかかわらず、毎日同じ時刻に起床しましょう。

眠る以外の目的で床の中で過ごさない

床の中でテレビを見たり、読書をしたりしないようにしましょう。
なかなか眠れなかったら、いったん床から離れ、自分なりのリラックスできることを行ってみましょう。

昼寝は短めに、遅くとも15時前に

長い昼寝や夕方以降の昼寝は、夜の睡眠に悪影響を及ぼします。

参照:「睡眠障害」(みんなのメンタルヘルス)
(http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_sleep.html)

睡眠障害を扱った作品など

●マシニスト
参照:「マシニスト」(Wikipedia)

●マイ・プライベート・アイダホ
参照:「マイ・プライベート・アイダホ」(Wikipedia)